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「白い子の受難の日」お花見

BLEACH 2次サイト様

ばうむくーへん
>様への捧げ文

もとい、押し付け文


「白い子の受難の日」
        ~お花見~




ぐるる様より
黒白ともに不憫に、とのことでしたが・・・
どうでしょうかね?
今回も虚圏のお二方が出張ってます


「白い子」シリーズは白様ニョタでございますw



お持ち帰りは ぐるる様 のみです

「ばうむくーへん」様へは ↑ サイト名より飛べます


駄文は『...続きを読む』にて



ぽちっと一押し♪



桜の下には鬼が集まる!?
      ~白い子の受難の日~




春爛漫、桜が咲き誇る麗らかな日が続く。
「桜も満開だね」
「そうだね」
「そうだ!みんなでお花見しようよ!」
織姫の一言から、皆で花見をする事になった。メンバーは現世組と死神の現世駐在組だ。
現世組は一護、織姫、石田、茶度。
死神はルキア、冬獅郎、乱菊、恋次、弓親、一角。
場所は空座町から少し離れた人が殆ど立ち寄らない穴場スポット。酒を飲みたい乱菊が見つけてきたのだ。



「良くそんな場所を見つけられたね」
「だってぇ~。人のいる所じゃお酒飲めないじゃない?」
「そうだぜ。折角の花見だってのに、酒も飲めないんじゃつまらねぇ」
「君達はそれしかないのか」
「それ以外に何があるって言うの」
雨竜と乱菊、一角の会話に苦笑するしかない他のメンバー。
死神達は未成年な訳ではないが、現世では高校生なのだ。高校生の飲酒など出来るわけが無い。
「お前ら、飲むのはいいが羽目外すんじゃねぇぞ」
「それと俺達に酒を勧めるのも禁止な。勧めたら即効で酒捨てるからな!」
冬獅郎と一護が2人に釘を刺しておく。この酒乱共はとにかく現世組に酒を飲ませたがる。特に一護に。未成年の飲酒が現世では違法などと言う事などお構いなしだ。



「ねぇ、白崎君も行くんでしょ?」
「あ?ああ。誘えば来るんじゃねーか?」
「ハクの料理も楽しみだな。あやつ、最近腕を上げたと言うではないか」
「へぇ~。一護の内なる虚って料理も出来るんだ?」
「ああ、そういえば最近レパートリーが増えたって言ってたな」
「それは是非とも味わわねばならぬな!」
「白崎の料理は美味しいからな」
「そうなんだよ!白崎君の料理ってすっごく美味しいんだよ!」
「む。確かにな」
「そいつぁ楽しみだ。おい一護。その虚に料理作ってもらって来いよ!」
「そうだね。美しい桜に美味しい料理か。楽しみだね」
「はぁ・・・一応声掛けてみるよ」
「一護。必ずハクの料理を持ってくるのだぞ!」
「一護~、楽しみにしてるからね~?。持って来なかったらおしおきするからね~v」
「なんで俺!?」
「・・・黒崎、お前も大変だな・・・」
「分かってくれるか?冬獅郎」
「・・・少しくらいならな」
それぞれが思い思いにはしゃぎながら花見の計画は進んでいった。




家に帰って部屋でハクを呼び出した一護。
「ハク。今度、花見やるんだけどよ」
「花見?」
「ああ。それでお前、料理作ってくれないか?」
「なんでだよ?遊子の料理で良いじゃねぇか」
「いや・・・それが、お前の料理が食べたいって、みんなが・・・」
「みんなって誰だよ?」
「石田と茶度と織姫と、ルキアと、あと死神達」
「石田達は判るとして、なんで死神共まで俺の料理を食べたがるんだよ?」
石田達はハクの料理や菓子を食べたことはあるが、死神達は無い。普段ハクは死神達とは付き合いなどしていないのだ。

「石田達がお前の料理が美味いって言ったんだよ。そしたら・・」
「なんで花見の話に俺の料理の話が出るんだ?・・さては一護、お前だな!?」
「違う!ルキアだっ!」
確かに最初に話を切り出したのはルキアだが、それを煽るような事を言ったのは一護だ。煽ったつもりは無いのだが。
「お前だってレパートリー増えたって自慢してたじゃねーか」
「そうだけど・・・」
「だったら良いじゃねーかよ。お前も来れば良いんだし」
「死神達と一緒に、か?」
「別に問題無いだろ?」
「一護がそう言うんならな」
「料理のほうも頼んだぜ?」
「判ったよ・・・」
とりあえずはハクの料理を確保した一護。乱菊からのおしおきは免れそうだ。
「で?全部で何人だ?好き嫌いは言わせねぇからな」
「(何だかんだ言って、結構乗り気じゃねーか・・)」
ハクは既にメニュー選びに没頭していた。材料を口にしながらブツブツ言っている。




良く晴れた休日。絶好のお花見日和だった。ハクは遊子達と朝早くから花見用の料理を作っていた。時間の掛かるものは前の日から仕込んでいる。
「おーい。そろそろ出掛けるけど、準備は出来たか?」
「おぅ。」
「結構たくさんあるな」
「この重箱のが俺が作ったやつな。こっちのランチボックスは遊子。サンドイッチとおにぎりは遊子と夏梨だ」
「へぇ。遊子も夏梨もありがとな」
「楽しんできてね、お兄ちゃん」
「ハク姉も行くんでしょ?楽しんできてね」
「「おう」」
準備を終えたハクは義該から出た。死神相手なら素の姿のままのほうが良いと思ったからだ。というか、女と間違われるのは懲り懲りなのだ。素の姿でも言い寄ってくるバカも居るのだが。
大荷物を持って玄関から出ようとした時、ハクが思い出したように一護に声をかけた。

「そうだ、一護。一人誘っても良いか?」
「ん?誰か呼ぶのか?」
「まぁな。良いだろ?」
「まぁ一人くらい増えても良いんじゃねぇか?」
「んじゃ誘ってくるから、一護。先行っててくれ」
「おい。これ全部俺に運ばせる気か?」
「どうせ茶度達が来るんだろ?あいつらに持たせりゃ良いだろーが」
「まぁ、そうなんだけど」
「じゃ、後でな!」
そういうとハクはふわりと姿を消した。
「一体誰を誘うんだ・・・?」
心当たりが無くて疑問に思う一護だった。





一護達が料理を持って目的地に着くと、既に乱菊達が酒を飲んでいた。
「あら~、一護。遅いわよぉ~」
「あんたら、もう飲んでるのかよ;」
「こいつらは着いたと同時に飲み始めたからな」
一護達が来るまで待てと言ったんだが、と冬獅郎が呆れたように言う。恐らく冬獅郎の言うことなど聞かないで飲み始めたのだろう。
「冬獅郎も大変だな」
「気にするな。いつもの事だ」
この中で1番手に負えないのが己の副官なのだと言う冬獅郎に思わず同情する一護達。冬獅郎は既に諦めの境地だが。
「一護。ハクはどうしたのだ?一緒ではないのか?」
「ハクなら誰か誘ってくるって、後から来るってよ」
「ああ?女でも連れてくるのか?」
「彼、彼女がいるのかい?一護君にはいないのにね」
「うっせぇよ!」
一角と弓親の冷やかしに、そんな訳ねぇだろと突っ込む一護。しかし、誘う相手に心当たりは無い。



「おー、悪りぃ悪りぃ。遅くなったな」
ハクが誰かを連れて姿を現した。その誰かを見て・・・・

「「「「「「「「「ええええええええええええええええええぇぇっっ!!??」」」」」」」」」



全員が驚愕の声を上げた。
「な、何で!?」
「なんでそいつが此処に居るんだよっ!」
「ありえねーだろっ!?」
「何だよ。一人誘っても良いって言ったじゃねーか」
「そりゃあ、言ったけど・・」
まさか、こいつを連れてくるなんて夢にも思わないだろう!?



「なんでウルキオラが此処に居るんだ?」
「それは俺が聞きたい」
恋次の疑問にしれっと返事をするウルキオラ。どうやらウルキオラ自身も良く分かっていないらしい。
「虚夜宮にいきなり現れたかと思えば『付き合え!』と此処に連れてこられたのだ」
「それって、拉致・・・?」
まさか十刃を拉致ってきたのか!?
つか、十刃が簡単に拉致られて来るなよ・・・・


「いいじゃねーか。ただの花見なんだし。ほら、ウルも座れ」
ハクが一護の隣に座るとハクの隣にすんなりと座るウルキオラ。
「彼女じゃなくて、彼氏だったんだ・・・」
織姫、それは違うと思うぞ。誰もがそう思った。
「でも、何でウルキオラなんだ?」
「バカ猫避け」
「あ、そ」
一護の質問にあっさりと答えるハク。よほどグリムジョーを嫌っているらしい。確かにグリムジョーを避けるのならこれほど効果のある人物は居ないだろう。ウルキオラもそのことに関しては気にしていないようだ。

「あの屑が来たら俺が始末してやるから気にするな」
「サンキューな。ウル」
恋人同士、とは言わないが仲が良い親友同士のような二人の態度。それに対し死神達はどうしていいか戸惑っていた。
「隊長、どうしましょう?」
「どうしましょうって言われてもな・・・戦う気が無いようだからこのまま花見をするしかないだろう」
「そうなんですけど・・・」
「何ごそごそ喋ってんだ?早く食えよ。俺達が朝早くから頑張って作ってきたんだからな!」
「お、おう」
「俺達?白崎も作ったのか?」
「そうだぜ、ウル。こっちが俺でこっちが遊子な。そっちは遊子と夏梨だ」
「そうか」
並べられた料理の説明を聞いてハクの料理に箸をつけるウルキオラ。無表情なので美味しいのかどうかは解からないが、味わうように食べている。
「ほら、お前らも食えよ」
「あ、ああ・・・」
何とも気まずい雰囲気の中、それでも料理を味わいながら花見が始まった。



「しっかし、一護の虚・・・白崎つーたか。おめぇ料理上手いんだな」
「そうだね。虚の料理というから正直心配だったけど、これ程とはね。本当に美味しいよ」
ハクの料理を食べながら一角と弓親が感心していた。
「そうであろう!ハクの料理は絶品なのだ!」
「この筍の煮物も美味しいよ」
「うん、筍のエグミも無くて柔らかいな。灰汁抜きが大変だったろう?」
ルキアと井上が褒め、雨竜が聞いてくれば
「まぁな。俺は山野草を使ったからな。昨日から仕込んでたんだぜ?」
遊子の料理は唐揚げやウィンナー、ミートボールやサラダといったパーティーメニューが中心だったが、ハクの料理は山菜や山野草を使った季節料理だった。
筍と椎茸の煮付け、わらびとなめこの下ろし合え、コゴミやタラの芽・うどの天婦羅、ぜんまいと揚げの煮物などどれも旬の食材だ。

「でも、良くこれだけの材料を揃えられたね」
「店でも結構売ってたからな。足りないのは整を脅し・・・いや聞いて採りに行ってきた」
「お前な、整を脅すなよな;」
「何だよ。ちょっと顔近付けてニコーって笑っただけだぜ?」
「いや・・・それでも十分怖いから」
ハクの霊圧は虚そのものだ。強大な霊圧にあの凶悪な笑みで迫られれば、整にしてみれば(整で無くとも)脅迫としては十分過ぎるだろう。一護は脅された整に心の中で手を合わせた。




「ああーっ!ウルキオラ!居ねぇと思ったら、何やってんだよっ!」


突然の怒鳴り声。振り向かなくとも解かる。バカ猫もといグリムジョーだ。
「ウルキオラ!てめぇ何やってるんだよ!?」
「見て解からねーか、バカ猫。花見やってんだよ」
「なんで俺を誘ってくれないワケ!?愛しのハニー!」
「ハニーって言うな!つか誰が誘うか、ボケェ!てめぇは敵だろーが!」
「じゃ!なんでウルキオラが一緒なんだよ!?」
「俺は白崎に誘われたのだ」
いや、拉致られて来たんだろ、あんた。無言で突っ込む死神達。白崎の言う『敵』とは、あくまで自分にとって、という意味らしい。この場合、敵と言っていいのかは微妙だが。

「てめぇが来たら騒ぎになるだろうが!お・れ・が!迷惑するんだよっ!」
ハクに『俺が』と強調されて、ぐっ・・と言葉に詰まるグリムジョー。自覚があったらしい。
「此処で騒ぎを起すのであれば俺が相手になるが?」
す・・・っとグリムジョーに手を翳すウルキオラ。
「わ!待てっ!虚閃はヤメロ!!」
「ならば大人しくしていろ」
「わーったよ!大人しくするから仲間に入れてくれ・・」




「なんか・・・凄い絵だわねぇ~・・」
「ああ、滅多に見られたモンじゃねぇな」
乱菊と恋次が呆れていた。料理を囲んで現世組と死神達。一護の隣にハク。その隣にウルキオラ。そしてグリムジョー。
戦場ならいざ知らず、今はお花見の最中だ。確かに在り得ない光景である。
ハクの隣に座ろうとしたグリムジョー。しかしウルキオラに睨まれそれは叶わなかった。
不満そうに酒をあおるグリムジョー。ウルキオラは相変わらずハクの料理を食べている。
「ウルキオラ。それ美味いのか?」
「白崎達が作ったのだ。不味いと思うか?」
「なにっ!ハニーの手作りだと!?」
ハクの手作りと聞いて慌てて唐揚げを頬張るグリムジョー。さすがハニーの手作り、と涙ぐんで食べている。
「それ、遊子が・・・」
「待て!一護!言うんじゃないッ!」
一護がグリムジョーに声を掛けようとしたのを恋次が慌てて止めた。

「んだよ、恋次」
「おめぇは余計なコトを言うな!だまって白崎が作ったもんだと思わせておけ!ウルキオラと料理の取り合いになったらどーすんだよ!」
「だよな。ウルキオラの奴、さっきから白崎の作った奴しか食ってねぇもんな」
「グリムジョーが寄こせってって言っても譲らないと思うよ?」
恋次の言葉に一角と弓親が同意を示す。
「言っても良いけど、取り合いになったら責任取れよ?」
「・・・ぜってー言わねぇ・・・」
恋次の念押しに、一護は思わず口を押さえた。あの2人の仲裁など出来るわけが無い。自分だって命は惜しいのだ。




「おい、ウルキオラ。おめぇ何でそっちばっか食ってるんだよ?」
ウルキオラが重箱の料理しか食べていない事に気がついたグリムジョー。
「あ?こっちは俺が作ったヤツだからだろ?」
ハクが爆弾を落とした。一斉に固まる死神&一護。現世組は傍観している。
「なんだ、俺が作ったヤツが食べたかったのかよ?」
「当たり前だっ!俺はハニーの手作りが食べたいんだ!」
「しゃーねぇな・・・・ほらよ」
ハクは喚くグリムジョーの皿に重箱から殆ど手の付いていない料理を2品、ごっそりと取り分けて渡した。
「それ作るの、苦労したんだからな。・・・残すなよ?」
「当たり前だ!誰が残すか!」
嬉々として料理を食べるグリムジョー。しかし数口食べて表情が変わった。
「なんか苦いんだけど・・・・なんだ、これ?」
「土筆(つくし)と蕗の薹(ふきのとう)」
「それって雑草じゃねーのか・・・?」
「ちゃんとした季節料理の食材だ。嫌なら食うな!」
「いや!食べます!食べさせて頂きます!」
「・・・ちゃんと味わって食えよ?」
ニンマリと笑うハク。苦虫を潰したような表情で箸を勧めるグリムジョー。かなり苦いらしい。酒で口に入れたものを喉に流し込んでいる。それを見て一護が石田にそっと聞いた。
「おい、石田。つくしとふきのとうって美味いのか?」
「灰汁が強い食材だからね、かなり苦いと思うよ?さすがにあの量を食べるのは辛いだろうね」
「確信犯かよ;」
ハクがグルムジョーに取り分けた量は決して少ない量ではなかった。あの量を食べれば、さぞかし口の中が痛いだろう。




「だーーーーーっ!なんで死神と花見なんかしなきゃいけねぇんだ!?」
突然叫んだグリムジョー。ハクと花見が出来たのは良いが、間にウルキオラが居てはハクにちょっかいすら掛けられない。しかもハクの料理はウルキオラに阻止されて食べられない。完全な八つ当たりだった。
「勝手に来ておいて何を言う」
「嫌なら帰れよ」
ウルキオラとハクが冷たく言い放つ。
「ああ!帰るよ!・・・ただし!」
立ち去り際にむんずとハクの腕を掴んだグリムジョー。すかさず黒腔を開き・・・・
「白崎!おめぇも一緒だ!」
と黒腔に飛び込んだ。
「え!?ちょ・・!は~~な~~」
せぇ~~~!と余韻を残してハクはグリムジョーに連れ去られてしまった。



「あ!ハク・・!」
「しまった!白崎が連れ去れた!」
「すぐに助けに行かないと・・!」
さすがに皆が慌てた。ただ1人ウルキオラを除いて。
「慌てるな」
「んなこと言ってもよ!アイツに何かあったらどーするんだよ!?」
「・・・まったく。屑の考えることは解からんな」
徐に箸を置いて立ち上がるウルキオラ。
「黒崎一護。白崎は俺が連れ帰ってくる。貴様等はここで待っていろ」
「でもよ!」
「心配するな。ちゃんと無傷で連れてくる。俺を信じろ」
「信じろって言ってもよ・・・」
お前も敵だろ?と言いかけたが、ウルキオラに睨まれて次の句が告げない一護。
「それより貴様等は白崎達が作った料理を食べておけ。残すことは俺が許さん。解かったな?」
「・・・お、おぅ」
「では待っていろ」
そう言うとやはり黒腔を開きウルキオラも姿を消した。
「どーするんだ?黒崎」
「どーするって言ってもよ・・・」
ハクの事は心配だが、ウルキオラにああ言われては動くに動けない。
「ここはウルキオラを信じるしかないな」
「そうだよ!ウルキオラさんも彼氏なんだからちゃんと助けてくれるわよ!」
「井上、それ、ちょっと違うから」
「それに料理残すとウルキオラさんが怒るよ?」
「む。確かに」
「・・・それも嫌だな;」
雨竜や井上や茶度の言葉に諦めるしかないと思う一護。




「仕方ねぇな。ここでウルキオラを待つか。・・・で?お前等はどーするよ?このまま花見続けるか?」
俺達は此処に残るけど、と恋次達を見る一護。
「どうするって言われてもなぁ・・・」
「私達だけ帰るって訳にも行かないし~」
「折角の花見だしな」
「料理も残すと後がヤバそうだし」
「そうだね。お酒も料理もまだ沢山残っているからね」
「仕方が無い。黒崎、俺達も付き合おう」
「なんか悪りぃ・・」
「気にするな。ハクの事はウルキオラに任せるしかないのだからな」
「じゃぁ、お花見続けよっか♪」
「・・・井上は気楽で良いよな・・・」
とにもかくにもお花見は再開された。




かなりの時間が経ち、酒も料理も無くなる頃には辺りはすっかり暗くなっていた。大量の酒を持ち込んだためそれを飲み干した乱菊、一角、弓親、恋次が酔いつぶれてしまっていた。
「しかし、ウルキオラは遅いな」
「やっぱ俺達も行った方が良かったかな」
「だからと言って行く訳にもいかなかっただろう?」
「それは、そうなんだけど・・・」
冬獅郎と一護がそんな会話をしているとき、ふいに黒腔が開きウルキオラが現れた。
「遅くなったな。黒崎一護」
「ウルキオラ・・・・って、ハク!?」
ウルキオラの背中には意識が無いであろうハク。そしていつぞやのグリムジョーの従属官が数名。何故かケーキを手にしている。
「心配するな。眠っているだけだ」
「何があったんだ?」
「あー・・・正確には、酔って暴れて疲れて眠った?」
従属官の一人が申し訳無さそうに付け加えた。


「はぁ!?」
「いえね、うちの大将が白崎さんを連れてきたまでは良かったんですが・・・」
「大将が白崎さんにお酒飲ませましてね、その上抱きつこうとしたんですわ」
「そしたら白崎さんがキレまして・・・・」
「白崎さんが卍解して暴れたんです」
はあぁぁぁ・・・と一斉に溜息をつく従属官達。
「で・・・グリムジョーは大丈夫だったのか?」
思わずグリムジョーの心配をしてしまう一護。ハクが酒に酔ってキレたとなれば、いくらグリムジョーでもヤバいんじゃないかと思ったのだ。
「一応、生きてはいますからご心配なく。ただ宮が全倒壊しましたが」
「それって全然大丈夫じゃないんじゃないか・・・?」
「はぁ、まぁ・・・・」
ちょっと目が泳いでいる従属官達。おそらく後始末の事を思っているのだろう。

「あー・・・なんかゴメンな」
「壊れたのは屑の宮だけだ。気にする事は無い」
「ホント、容赦ないな。ウルキオラ・・・・」
「自業自得だ。気にするな、黒崎一護。屑にはいい薬だ」
「で?それは何なんだ?」
冬獅郎が従属官が持っているケーキをさして聞いてきた。
「これは東仙様が白崎さんにと作ったものです。部下が迷惑を掛けたと・・・」
「・・・迷惑を掛けたのは白崎のほうじゃねぇのか?」
「でも、元はといえば大将のせいですし・・・」
「藍染は何て言ってるんだよ?」
「藍染様は
『グリムジョーが楽しんだのならば良いんじゃないかい。白崎君には迷惑だったかも知れないけれどね。気にすることも無い』
と仰っていた。だから貴様等が気にすることは無い」
「・・・・気にするなって・・・」
無理だろう、と思うが何故か恐縮し捲くっている従属官達を見れば、それ以上言えるはずも無く。
「ホント、悪かった;」
「貴様達も此処の後始末があるだろう。白崎は俺が送り届けておく」
「ケーキも置いておきますんで、後で食べてください」
「それじゃぁ、我々はこれで」
再び黒腔を開き姿を消したウルキオラ達。




花見の後始末を終え、部屋に帰ってみればハクはちゃんとベッドに寝かされていた。机の上にはケーキも置いてある。ご丁寧にドライアイス付きで。
「はぁ・・・・とんだ花見だったな・・・」
楽しいはずの花見がこんなとんでもないことになろうとは。気持ち良さそうに眠っているハクの顔を見て、何度目かも知れない溜息をつく一護だった。




おまけ

「う~~~~ん、頭痛い・・・気持ち悪りぃ・・・・」
「二日酔いか?ハク」
「・・・・解かんねぇ・・・」
「ほら、水飲めよ。少しは楽になるから」
「う~~~~・・・」
次の日、ベッドで突っ伏して唸るハクを看病する一護。恐ろしくアルコールに弱い己の半身を見て、少し呆れる。
自分は酔ったことなど無いから判らないがかなり辛そうだ。一体何を飲まされたのか。

「まったく。酔って暴れるって、どんだけ酒癖が悪いんだよ・・・」
普段はあんなに甘えてくるくせに・・・・・
「グリムジョーの宮を全壊させるってどんなんだよ;」
「知るかよ・・・・覚えてねーんだから・・・」
うつ伏せのまま目だけを寄こすハク。
「あー・・・でも、悪い事したな・・・」
「・・・誰に対してだ?」
「従属官達?」
「やっぱり?」
「それしかねーだろ?・・・バカ猫は?どうしたって?」
「生きてるから心配ないってよ」
「・・・ちっ・・・」
「ちって言うな!」
「死んでてくれれば良かったのに・・・」
「・・・気持ちは解かるが、殺すなよ;」
「なんでだよ?あいつは敵だろ?」
「そうだけど。いろいろ都合ってもんがあるんだよ」
「めんどくせぇな・・・」
「そう言うな。ところでケーキ、どうするんだ?」
「食う!」
がば!っと身を起したハクだったが、直後に「うっ!」と呻いて再びベッドに沈没した。

「・・・う・・・気持ちわる・・・・」
「はぁ・・・その状態じゃ食えないな」
「・・・・・食う・・・・」
「今か?今食ったら吐くぞ、お前」
「・・・・・・・・・・」
「冷蔵庫入れておいてやるから、後で食えよ」
ぽんぽんと背中を軽く叩いて、頭を撫でてやればとろんとした目になるハク。
こうしていれば可愛いのに・・・・
虚夜宮で暴れて一部全壊させたと言うハクの姿を想像して、やっぱりこいつに酒は飲ませられないなと思う一護だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あとがき

お花見、拉致合戦w
なんかめちゃくちゃですね;
つくしとふきのとう、沢山食べたらまじで口の中が痛いです・・・
今回も可哀想なのはグリムジョー?
ぐるる様のご要望にお応えできたでしょうか?

桜の木の下には屍体が埋まっているっていうのは有名だけど
夜桜の下には鬼が集まるって言うのも聞いたことがありまして・・・・
今回は後者をイメージしてみますたw


          by妖(H23.3.25)

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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(`・ω・´) シャキーン

コメント出来んくてすまん(*;ω人)ゴメンナサイ

とりま、拍手しといたじょw

o(゚▽゚o)(o゚▽゚)oニパニパッ
プロフィール

妖の姫巫女

Author:妖の姫巫女
桜鯖で頑張っている死にまくりのビショップ。自力で経験値が溜まらないと言う特技を持つ。メイポ・リア共に「総天然色」w

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